第21回:不妊治療における鍼灸治療について(2015年2月20日放送の内容)
◎河村由美さん
    さて今週は「不妊治療における鍼灸治療」について伺っていこうと思いますが、今日は更にゲストにお迎えしているんですよね。
      
◎俵史子院長
          明生鍼灸院の鈴木ひろあき先生にお越しいただきました。鈴木先生は、不妊症の方への鍼灸治療を長年に渡り行っていらっしゃる、不妊治療領域のパイオニア的存在の先生です。俵IVFクリニックが大切にしている「妊娠しやすい身体づくり」の一環として、3月からの新施設で鍼灸治療をしていただく予定です。
◎河村由美さん
          鈴木先生、宜しくお願いいたします。
◎鈴木裕明先生
          よろしくお願いいたします。
        
◎河村由美さん
             さて、鈴木先生には東洋医学の観点から不妊治療のためにできることを伺いたいと思います。まずはじめに、鍼灸治療とはどのようなものなのですか?
◎鈴木裕明先生
          東洋医学の一分野として中国に起源をもつ伝統医療です。ツボに刺激を加えることで、免疫や治癒力を向上させる効果が期待できます。不妊治療においては、西洋医学のサポートを行う立場として鍼灸治療を行っています。
◎河村由美さん
          西洋医学と東洋医学の治療はどう違うのでしょうか?
◎鈴木裕明先生
          西洋医学は医学的根拠を重んじる医学であるのに対して、東洋医学では「足のすねのツボは足の疲れに効く」などの経験的な積み重ねを大切にしています。私どものように不妊治療をサポートする立場として鍼治療を行う際には、医学的根拠も重要視しながら治療を行います。
◎河村由美さん
          鍼は痛くないのですか?
◎鈴木裕明先生
          基本的には鍼治療で痛みはありません。針というと注射針をイメージされることが多いですが、鍼灸の鍼は注射針の穴の中に何本も鍼が入る細さであるため、痛みとして認識されないか、あったとしても蚊に刺された程度の痛みとしてしか認知されません。
        
◎河村由美さん
          鍼治療の副作用を心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
◎鈴木裕明先生
          鍼灸治療は、刺激によって自然治癒力を活性化させる治療法であるため、疲労感や眠気が出ることもありますが、患者様の様子を伺いながら施術することで防止可能です。なお衛生面については、鍼は滅菌された使い捨ての鍼を使用しますのでご安心ください。
          
        

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