ホーム > メディア掲載・出演 > たまごサプリ 第21回

第21回:不妊症の主な治療方法〜人工授精〜(2013年9月21日放送の内容)

河村由美さん
さて今週は「不妊症の主な治療方法〜人工授精〜」についてお話を伺っていきたいと思います。

先週は「タイミング療法」についてお届けしましたが、今週は次の治療のステップとなる人工授精につついてお届けします。詳しい治療方法について教えていただけますか?

俵史子院長
「人工授精」も「タイミング療法」と同様に、いわゆる"一般不妊治療"の一つです。具体的には精液を採取してもらった後、洗浄・濃縮して元気な精子を選び、細いチューブを用いて子宮内に注入します。タイミング療法では、性交後に膣内に入った精子は自力で進み子宮・卵管に到達するのですが、人工授精をすることで頸管から子宮底部の距離を稼ぐことができます。例えば「フーナーテスト」の結果が悪い方は、頸管で精子が止まっていることが考えられます。人工授精で精子を子宮の奥まで入れてあげることで、改善できる可能性が高くなります。

河村由美さん
状況によっては「タイミング療法」を経ず「人工授精」から治療を行うということもあるのでしょうか?

俵史子院長
当院では「フーナーテストの結果が悪い」、「精液所見が不良」、「勃起障害や射精障害などの性交障害がある」場合には、タイミング療法を飛ばして人工授精からスタートすることが多いです。

河村由美さん
治療期間の目安としてはどの位を考えればよいのでしょうか?

俵史子院長
人工授精の場合は、早めのステップアップが必要な方で3回ぐらい、通常5回くらいまでを目安としています。両側卵管に異常がある方、精液所見がかなり悪い場合にはタイミング療法と同様、人工授精の適応はありません。体外受精・顕微授精といった治療が必要になります。

来週は、「不妊症の主な治療方法〜体外受精〜」についてお届けしたいと思います。

不妊治療 俵IVFクリニック

〒422-8066 静岡県静岡市駿河区泉町2-20

Tel. 054-288-2882 [ 地図はこちら ]

© Tawara IVF Clinic