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第17回:検査後の不妊治療の流れ(2013年8月24日放送の内容)

河村由美さん
さて、今週は「検査後の不妊治療の流れ」についてお話を伺っていきたいと思います。

基本的な検査が終わり、原因を特定できたあとは「不妊治療のスタート」ということになりますが、治療の流れについて教えていただけますか?

俵史子院長
基本的な検査が終わったら、そのまま「不妊治療がスタートする」と思われる方が多いかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。検査で大きな異常が見つからず、卵巣機能が保たれている20〜30代前半の方だと、自己タイミングに戻ることも可能です。原因が見つかったとしても、治療の選択肢は1つでなく、その結果や患者さんの年齢や希望により、いくつかの方向に分かれます。

河村由美さん
具体的な例を教えてください。

俵史子院長
例えば、卵管造影検査で両側の卵管閉塞が見つかったとします。このままだと自然妊娠は望めないのですが、その場合の治療方針は大きく二つ。一つは「卵管鏡下手術」で卵管を開通させる治療を受ける。もう一つは卵管閉塞があっても妊娠が望める「体外受精」にステップアップすることです。

河村由美さん
タイミング療法について詳しく教えていただけますか?

俵史子院長
タイミング療法は、排卵日をあらかじめ予測して性交渉を持つ時期を指導するもので、不妊治療の基本といえます。排卵日の2日前から排卵日までに性交渉を持つと妊娠しやすいといわれているため、排卵日を診断して性交のタイミングを合わせる治療です。経腟超音波検査で卵胞という卵子が入っている袋の大きさを推測し、排卵時期を推測します。補助的に、血液中や尿中のホルモン値を調べる場合もあります。

河村由美さん
タイミング療法の次のステップとしてはどんな治療になるんでしょうか?

俵史子院長
性交後、子宮の中の精子数を調べるヒューナーテストの結果が悪い場合、精液の所見があまり良くない場合は、「人工授精」からトライしていただくことになります。

来週も引き続き「検査後の不妊治療の流れ」についてお届けしたいと思います。

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