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第15回:不妊治療の検査の流れ2(2013年8月10日放送の内容)

河村由美さん
さて今週も先週に続き「不妊治療の検査の流れ」についてお届けしていきたいと思います。

診察を経て不妊の原因を探る検査ということになりますが、女性の検査としてはどのようなものがありますか?

俵史子院長
女性の代表的な検査には「ホルモン検査」、「超音波検査」、「子宮卵管造影検査」、「ヒューナーテスト」があります。これらの一般的な検査に加え、疾患が見つかった場合に行う特殊検査として、子宮鏡、腹腔鏡検査、MRI検査などもあります。

河村由美さん
男性の検査についてはどのようなものがありますか?

俵史子院長
精液検査では精液量、精子濃度、運動率、精子の形態、感染の有無などを調べます。精液は2〜7日間の禁欲期間ののち、用手法で採取します。精液の性状は日によって変動が大きいため、再検査を行い2回の結果から判断することもあります。不妊症カップルの50%程度は男性側の原因もあるとされており、男性の検査を必ず受けることをおすすめします。

河村由美さん
不妊治療を行う前に検査で現状を知り、それに応じた治療を行う必要がありますね。

俵史子院長
検査を受けないまま長期間タイミング療法を受けたのち、卵管造影検査をしてみたら卵管が閉塞していた、精液検査を受けてみたら精子の状態が悪かった、という話も珍しくありません。検査結果で治療方針を決め、妊娠に向けて貴重な時間を有効に使っていくべきと考えます。

河村由美さん
検査をすれば不妊のほとんどの不妊の原因をつかめるものなのでしょうか?

俵史子院長
残念ながら検査で全ての不妊原因を解明できるものではありません。タイミングや人工授精の治療段階では原因が分からなくても、体外受精に進むことで原因が判明することがよくあります。代表的なものが、精液所見が正常でも起き得る「受精障害」です。

河村由美さん
ひと口に検査といっても、月経周期によってそれぞれの時期にできる検査が決まっているそうですね。

俵史子院長
女性の月経周期は「卵胞期」、「排卵期」、「黄体期」に分かれます。子宮卵管造影検査は卵胞期に、ヒューナーテストは排卵期に行います。超音波検査、ホルモン検査は各周期で行います。

来週は、「不妊治療の検査の具体的な内容」についてお届けします。

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