◎河村由美さん
さて、今週は「不妊治療の助成金」についてお話を伺っていきたいと思います。

不妊治療に際して、みなさん不安に感じる要素に治療費の問題は大きいのではないかと思います。治療にあたって国から費用面でのサポートを受けることが可能なんですよね。

◎俵史子院長
体外受精および顕微授精には医療保険の適応がなく、高額な医療費がかかります。これらの治療に要した費用の一部を助成してくれる制度が、特定不妊治療費助成制度です。

◎河村由美さん
ということは、体外受精および顕微授精でない治療の場合には助成金の対象外ということでしょうか。

◎俵史子院長
特定不妊治療費助成制度以外に、自治体によっては不妊症検査や人工授精などの治療に対しても、補助が出る場合があります。市町村独自で助成制度を実施しているため、詳しくはお住まいの各市町村にお問い合わせください。

◎河村由美さん
具体的にどれ位の金額が助成されるのでしょうか？

◎俵史子院長
初年度に限り、年度あたり１回15万円を3回まで。2年目以降は2回までが対象となります。通年5年、最大10回までです。

◎河村由美さん
そのほか何か条件はありますか？

◎俵史子院長
ご夫婦合算の年間所得が730万円を超えると助成の対象外となります。ただし所得から社会保険料、諸控除を差し引いた額になるため、合計所得が730万円を超えている方でも対象になる場合がありますのでご注意ください。

少しでも経済的な負担を軽減するために、ぜひこの制度を有効活用したいですね。
来週もこの続きをお届けしていきたいと思います。