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第10回:体質改善のための漢方(2014年12月5日放送の内容)

河村由美さん
さて、今週は「体質改善のための漢方」についてお話を伺っていきたいと思いますが、今日は更にゲストをお迎えしていますよね!

俵史子院長
俵IVFクリニックで漢方外来を担当しています中山毅先生です。中山先生は、静岡厚生病院産婦人科にお勤めで日本東洋医学会の漢方専門医でいらっしゃいます。当院では不妊症領域における漢方診療をお願いしています。

河村由美さん
中山先生、よろしくお願いいたします。

中山毅先生
よろしくお願い致します。

河村由美さん
早速ですが、漢方薬はどういった患者さんに使われるのでしょうか?

中山毅先生
一般的に、不妊症の患者さんの多くは冷えや便秘、むくみ、ストレス、食欲不振、倦怠感などが原因でホルモンバランスが崩れ、生理不順や排卵障害を来しておられます。副作用の少ない漢方薬は、体質改善を基盤として卵巣機能の調子を整えながら妊娠しやすい身体をつくることを目的として使用しております。

河村由美さん
漢方治療でのポイントは何でしょうか?

中山毅先生
冷え性の改善です。冷えのある女性は、子宮や卵巣への血流が低下している場合があります。子宮への血流の低下は着床にかかわる子宮内膜の形成に影響を及ぼします。また卵巣への血流の低下は、ホルモンバランスに影響することも予想されます。また漢方診療では心の状態も注目されます。不妊治療が長くなると、約40%の患者さんに気滞や気うつなど、心がモヤモヤするとか喉にひっかかるような症状をきたしてきます。漢方治療はこういった心の症状を治し、不妊症患者さんのストレスを改善しながら、同時に妊娠に向けての治療を行うことができます。

河村由美さん
一般的な不妊治療と漢方治療との違いとはどのようなことでしょうか?

中山毅先生
西洋医学で行われる治療は、主に良い卵をつくることにあると思われます。排卵誘発を行い、受精可能な卵をつくることです。一方で東洋医学、特に漢方治療は卵が育つのに適した畑を耕すことに近いと思われます。体質改善を行いながら、卵が育つ環境づくりに重きを置いています。そして、将来的には妊娠を継続できる身体づくりを行っていきます。

河村由美さん
では、漢方薬はどのように選択すればよいのでしょうか?

中山毅先生
漢方治療は個々の患者さんの体質や体調、症状などにより選択される処方が変わります。体力の程度、冷えや熱の有無、心の状態、血液や水の循環などをもとに、漢方用語になりますが"証"という患者さんの状態を診断し、テーラーメイドな治療を行います。

河村由美さん
俵IVFクリニックでの中山先生による漢方外来は、毎週火曜日に開設されています。詳細は俵IVFクリニックのホームページをご確認ください。

不妊治療 俵IVFクリニック

〒422-8066 静岡県静岡市駿河区泉町2-20

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