◎河村由美さん
さて今週は「受診の心構え」について詳しくお聞きしていこうと思います。不妊かな？と思ったら、どのタイミングで受診するといいのでしょうか？

◎俵史子院長
まずは「どのくらいの期間妊娠しなかったら不妊症と考えるか？」ですが、日本では1年以上妊娠しない場合を不妊症と診断し、検査と治療を開始したほうがよいという考えが一般化してきています。ご年齢にもよりますが、少なくとも1年間妊娠できない期間が続けば、受診するタイミングです。もちろんもっと早い時期に受診し、まずは検査だけでも受けて見るのもいいと思います。

◎河村由美さん
なかなか診察のために病院を訪れることを踏み出せない人も多いと思います。そんな方にアドバイスはありますか？

◎俵史子院長
初診は、現在の身体を調べるいい機会だと思って気軽に来院してください。思いがけず治療が必要な疾患が見つかるかもしれませんし、逆に異常はなく、それまで抱えていた不安が払拭できるかもしれません。

◎河村由美さん
初診では、ご主人と一緒に来られることをおすすめしていますよね？

◎俵史子院長
お子様を持ちたいと思う気持ちは、ご夫婦同じだと思います。妊娠できない原因は男女ともにあります。不妊症検査や、これから進むかもしれない治療について同じ知識、情報をお持ちいただくことは大切なことです。お二人が同じ気持ちでスタートできていれば、その後の治療はスムーズに進むと思います。

◎河村由美さん
不妊症の説明はどこで受けられますか？

◎俵史子院長
「不妊専門施設でなければいけない」というわけではありません。お近くの産婦人科または不妊専門相談センターに相談されるのもいいでしょう。当院ではメール相談や、事前にご予約をいただければマンツーマンの不妊相談を無料でお受けいただけますので、「受診まではちょっと…。」という方はぜひ活用してみてください。