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第22回:不妊症の主な治療方法〜体外受精〜(2013年9月28日放送の内容)

河村由美さん
さて今週は「不妊症の主な治療方法〜体外受精〜」についてお話を伺っていきたいと思います。先週は「人工授精」についてお届けしましたが、「体外受精」とはどのような治療でしょうか?

俵史子院長
「体外受精」は「顕微授精」という治療と共に、 "生殖補助医療"といいます。「体外受精」は、卵巣から採取した卵子と、ご主人の精子を身体の外で一緒に培養し、自然に受精させる方法です。治療は大きく分けて4ステップを踏みます。

まず、第1に卵巣で複数の卵胞を育てる。第2に卵胞中の卵子を取り出す処置、採卵を行います。第3で回収できた卵子と精子を体外で受精させたのち、第4のステップで受精し成長した胚を子宮に戻す、胚移植を行います。

河村由美さん
どのようなカップルに対して体外受精が適応となるのでしょうか?

俵史子院長
卵管閉塞や卵管癒着など、卵管機能に問題がある場合。精子濃度が少ない、運動率が低いなど精液所見が不良な場合。タイミング療法や人工授精で妊娠に至らない原因不明の場合などに体外受精が適応となります。

河村由美さん
第1のステップ、卵胞を育てる治療について教えてください。

俵史子院長
育ってくる卵子の状態は一律ではないため、複数発育させて受精・胚培養を行うことで、より妊娠の可能性が高い良好胚を選別し移植することが可能となります。また、移植しなかった良好胚を凍結保存しておくこともできます。できるだけ少ない採卵回数で妊娠成立することが、経済的負担を最小限に抑えられるとされています。排卵誘発方法には低刺激法や刺激法などいろいろなバリエーションがあり、その方に合った方法を選択することが大切です。

河村由美さん
第2以降のステップについても教えてください。

俵史子院長
採卵翌日には受精が成立しているかの判断が可能になります。受精卵の中には異常受精という異常胚も認められることがあり、そのような胚は妊娠に至らないため、それ以降の培養は行いません。正常受精胚をさらに数日培養した後、良好な胚を一つ選んで子宮に戻す胚移植を行い、着床するのを待ちます。

来週は、「不妊症の主な治療方法〜顕微授精〜」についてお届けしたいと思います。

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