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第20回:不妊症の主な治療方法(2013年9月14日放送の内容)

河村由美さん
さて今週は「不妊症の主な治療方法」についてお話を伺っていきたいと思います。

先週は不妊治療期間とステップアップについてお届けしましたが、今週からより詳しい治療方法についてシリーズでお届けしていきます。

第一回目の今日は、「タイミング療法」についてご紹介していきたいと思います。一度この番組でも放送していますが、「タイミング療法」の詳しい治療方法について改めて教えていただけますか?

俵史子院長
排卵日をあらかじめ予測して性交渉を持つ時期を指導する「タイミング療法」は、不妊治療の基本といえます。「ホルモン検査」や「超音波検査」、性交後に子宮頸管粘液中の運動精子数を調べる「フーナーテスト」、造影剤を子宮内へ注入し、卵管の通過性を確認する「子宮卵管造影検査」といったひと通りの検査を行い、排卵障害やホルモン異常などがなければ、まずは自然排卵に合わせてタイミングを取っていただきます。

河村由美さん
具体的には・・・

俵史子院長
男性は射精しない期間が長いと、精子の状態が悪くなります。2週間以上禁欲期間がないよう心掛けながら、排卵期には最低2回は性交を持つよう指導をしています。タイミング療法の場合、「必ずこの日に性交渉を持たなくてはは妊娠できない」ということはなく、指導された日と実際の性交の日が前後していても十分妊娠の可能性は期待できます。精子の生存期間が長いことを考慮し、排卵数日前に1回、排卵付近でもう1回という性交のタイミングが、もっとも妊娠率が高くなります。

河村由美さん
薬の使用ですが、どんな種類のものを使用するのでしょうか?

俵史子院長
薬は卵胞発育を促すものや排卵を誘発するもの、黄体ホルモンを補充するものがあります。排卵障害の有無やホルモン検査の結果から、必要最低限のものを選んで使用します。排卵誘発剤などのホルモン剤を長期間使用することで、逆に妊娠しにくくなる場合もありますので気をつけなければなりません。

河村由美さん
治療期間の目安としてはどの位を考えればよいのでしょうか?

俵史子院長
子宮卵管造影検査で卵管の通りが良くなっている半年ぐらいが、特に妊娠が期待できる期間と考えています。ご年齢にもよりますが、平均すると半年ぐらいがタイミング療法の目安です。

来週は、「不妊症の主な治療方法〜人工授精〜」についてお届けしたいと思います。

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