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第3回:妊娠の正しい基礎知識(2013年5月18日放送の内容)

河村由美さん
さて、今週は本格的に「妊娠の正しい基礎知識」についてお話を伺っていきたいと思います。

まず妊娠成立までの過程についてご紹介いただけますか?

俵史子院長
妊娠の過程として、大きく5つのステップがあります。

まず、
ステップ1は排卵です。女性ホルモンの作用で卵巣内で卵子が育ち、成熟した段階で卵巣から飛び出します。

ステップ2では、排卵した卵子を卵管という管が取り込んで、子宮に向けて移送していきます。

ステップ3では、膣内に射出された精子が子宮、卵管まで進んでいきます。

ステップ4は、卵管内で精子と卵子が出合い、精子が卵子の中に入り受精が成立します。

ステップ5は、受精した胚が成長し、子宮内膜に着床します。

着床して初めて妊娠反応が陽性になります。プロセスのどれか一つでもクリアされないと、妊娠は成立しません。

河村由美さん
不妊とひと口に言っても様々なケースがあると思います。各治療方法についてご紹介ください。

俵史子院長
不妊治療は、大きく一般不妊治療と生殖補助医療の二つに分けられます。一般不妊治療とは、タイミング療法や人工授精など、自然に近い妊娠を期待して行う治療です。検査で大きな異常を認めない場合は、ほとんどの場合一般不妊治療からスタートします。

次に生殖補助医療には、体外受精、顕微授精、胚移植などが含まれます。卵管の異常、精子の異常など、自然妊娠が期待できない原因がある方が受けられるほか、年齢が高い場合や、原因不明で不妊期間が長いカップルなども受けられる治療です。

河村由美さん
それぞれの治療はどの位の期間を目安で行うものなのでしょうか?

俵史子院長
ご夫婦、特に女性の年齢、不妊期間などの条件で異なってきますが、30歳前半ぐらいまでの方であれば同じ治療を続ける目安は1年ぐらいまで。40歳ぐらいまでの方なら半年ぐらいまででしょうか。同一の治療を、ある一定期間頑張ったのに結果が出ない場合は、その治療では妊娠できない可能性があるということを意味しています。ただし、各施設のデータによって目安となる期間は異なりますので、通院中の方は主治医と相談されるといいと思います。

不妊治療 俵IVFクリニック

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